2019年10月7日月曜日

開催報告②感謝 マインドフルバーシング3-dayワークショップin東京

スタッフとして、会場の後ろに座り、ずっと見守っていました。

その光景は、まるで、分娩室の隅で、産婦さんと助産婦さんが陣痛の波を受け止めている様子を見守る気持ちに重なりました。
この空間で起こることは、この方達の人生の道のりのあるものなのだ、だから、大丈夫なのだ、という信頼感が私の体には充満していました。


この開催までの長き道のりを思いました。

一緒に主催した戸部浩美さん。浩美さんとは、3年前の夏、つまり2016年に始めてお会いしました。

お互いに、産前から子育てに効果のある産前プログラムを探すなか、ちょうど同時期に同じ米国のmindfulbirthing本部に問い合わせをし、その本部から紹介をされる形でご縁が横浜駅構内で約1時間を熱く熱く語ったことを今でも思い出します。
その時は、私は産婦人科の常勤医、そして浩美さんは博士課程の最中。忙しい、、、
それでも、何か進めていこう、毎日赤ちゃんが生まれているんだから、出来ることから少しずつ進めていきましょう、と決意して、1ヶ月後に始まるという、ティーチャートレーニングに滑り込みました。

そこから、お互いに連絡を取り合いながら、少しずつお互いのフィールドで、このプログラムの紹介をし始めました。
浩美さんは、助産雑誌へのプログラムの紹介記事の作成、そして東大で初めてマインドフルペアレンティングという子育て中心のプログラムの開発者を呼び、特別講演や講座の開催をしてくれ、各地精力的な活動をされてきました。多忙な研究の間をぬって、いつ時間があるんですか?という状況で。。

私は、心の出産準備クラス マインドフルバーシング体験会、として、このプログラムを紹介する講座を各地で開催してきました。有り難いことに、各地の産科医院にて、院内研修としてもおよびいただき、勉強会を開催してきました。

種まきは、いつ芽をだすのか?
芽が出ても、花はさくのか?
どんな花が咲くのかも、いつ咲くのかも、全くわからない
前例のない活動のはじまり。

不安な時もありました。私自身にも、いくつも人生の転機がありました。

昨年、アムステルダムの国際マインドフルネス学会にて、ナンシーさんによる1dayワークショップと、第1回のマインドフルバーシング ティーチャーズミーティングには、浩美さんと二人で参加でき、あゆむ方角の再確認ができました。

日本での活動の励みになったお話がいくつもあります。
ナンシーさんが始めた時は、対象はたった一組。自宅のリビングルームでという事です。
それでも、彼女の愛と熱意で、その小さな活動は、今や世界規模のトレーニングコースの開催まで広がってきました。
大切な大切な子どものように育ててきたプログラムなのです。

そして、同じ志の仲間が世界各地にいるのだ、という事実もとてつもない励みです。

この春、中国へのトレーニング実施が決まったとの連絡を受けて。。
日本でのワークショップ開催も出来るかもしれない、どうする?やれるのか?やりたいのか?今なのか???と何度も検討を重ね、、ついに、今しかない!!やりましょう!お願いします、と言ったのは、私だったと思います。一人では実現出来なかったワークショップでした。浩美さんの行動力や熱意や、なにより、今まで積み重ねてきた通訳としてのスキル、経験の深さ、人脈の広さ、そこにマインドフルネスの理解がなければ、実現しませんでした。

私たちの、この活動に気がついてくださり、参加を決めてくださった、皆様に、本当に本当に感謝です。小さな合図だったと思います。本当に種まきの時期なのです。。ありがたい。
一緒にあの3日間を経験してくださり、ありがとうございます。