2020年7月24日金曜日

回顧【オアフ島の出会い】2017年11月

私は、このブログを5年以上書くようになって、その間に行った旅のことは【◯◯旅行記】として備忘録として書き残していることがほとんどだった。
でも、2017年10月後半から11月に滞在したハワイ カウアイ島とオアフ島で経験したことは、書かなかった。”書かないようにしていた”、または、”書けなかった”旅だ。

今日、電車の中で、プレゼンテーションについての本を読んでいたときに、その中に”ストーリーを語れ”とか”その観衆の心に触れ、興味を引き出す”という格言の章に例えで書かれていた話がきっかけで、目の前にオアフ島がやってきた。すぐ、自分が過去を思い出し始めたことに気がついた。過去に行ってみる?と自分に問いかけて、、そうだね、駅に着くまでは、久しぶりに思い切り、あの出来事を思い出そうと決めて、目を閉じた。

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もうすぐ3年になる。11月だけど温かい日の夕方、私は観光客で賑わうホノルルの街を1人で探索していた。
小径を入った場所に、レンガの階段があって、上がっていくと、良いにおいが。
パッタイのテイクアウトが並んでいた。笑顔の女性が待っていた。思わず、出来たばかりらしいそのパッタイを買った。
どこで食べようか。。
そうだ、ハワイ滞在の最終日だから、夕陽を浴びながら、海の横で食べよう。
海岸には、まだ海を楽しむ人、海辺で寝転ぶ人、家族連れ、カップル、陽気な若者たち、、思い思いに楽しむ人たち。
私は、その中に紛れて、海が見れる木のベンチを見つけ、しばらく海を眺めてから、風を浴びながら、太陽がゆっくり海に向かう中で、パッタイを食べ始めた。
食べ終わっても、ゆっくりと海を見ていた。

私の中には、最初に悲しみがいた。胸が痛くなる。
ハワイで一週間以上、一緒に過ごしていた(その当時の)夫は、前日に帰国していた。
カウアイ島では、驚きの一言をきいた。
”魂の片割れと出会ったんだ”  
その時、彼は魂の片割れと出会っても私と一緒に居たい、と言っていた。
でも、私は、なんだかその一言を聞いてから、体の中が一気に空洞になったようで、真っ黒のようになっていた。一緒にいたい、好きだから。でも、一緒にいられる気がしない、一緒にいたら、ますます私は傷ついていく気がした。。どうしたらいいのかわからない数日。

そんな状況の私を、毎瞬毎瞬、癒やして浄化してくれていたのは、このハワイの熱い大地と海と太陽と星と、イルカや火山や美味しい料理。そして、友人達。
悲しみの次に、感謝、感動が心に沸いていた。胸を中心に体中が熱くなった。

そんな相反する感情が同居することが不思議だった。
でも、このオアフ島の夕陽をみて、ただ、呼吸をしていたら、悲しみよりも私の中に感謝の色が大きい感じがして、いつも呼吸と共に割合が変化していく。

突然、声をかけられた。
日系3世という品のよいおじ様だった。最初は、旅行かい?日本はどこに住んでいるの?自分も何度も東京や京都に行ったよ~みたいな気軽な会話をしていた。

その流れで、おじさんは ”このハワイはどうだったかな?”と私に尋ねた。

私の中に、滞在中の出来事や、それに関わる感情が、短めの走馬燈みたいにやってきて、、
それをえいっと話はじめた。
”最近、本当に辛くて、本当に悲しいことがあったんです。でも、ハワイの大地はとても優しく、美しい景色や体験を私にさせてくれた。勇気付けられました。来てよかった、この時期に来れてよかったです。この島が大好きで、愛しています” という感じに返事をした。

おじさんは、背筋を伸ばして、深呼吸をして、私を正面に見据えてこう言った。

”もし、君が癒やされ、そんな体験が出来たなら、それはこの大地、つまりマナが君を愛しているからだよ。私は祈るよ。君や君の家族や、その子孫たちが、この瞬間も、これからも、幸せに愛に囲まれて過ごしていけるように、この大地と一緒に、ずっと祈っているよ。大丈夫。”

ゆっくりと、しっかりと言葉は発せられ、そして私の手を取って、祈ってくれた。

びっくりしたのと、感動と、その力強い言葉で、涙があふれ出した。

ありがとう、ありがとう、、ありがとう・・・ 
(泣いて泣いて、感謝以外に何をいったかのか、ここだけ覚えていない!)
でも、そうやって、お礼を心から伝えて、またね、と去った。

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あの祈りで、私の中には熱い何かで充たされたように感じた。
とにかくなんか大丈夫な気がする!という感覚が生まれた。ウチ側に、青くて透明で、イルカが遊ぶ海とつながっている。祈ってもらえているから大丈夫。

あの祈りは、慈悲そのもの。
あのおじさんはオアフ島の神様が、最後、私に使わしてくれた使者だったに違いない。

今まで、私はずいぶんと励まされ、祈ってもらってきた。たくさんの人に。
少しずつ還元したい。大地や海に還していきたい。感謝しかないから。
未熟な私だけど、この道のりで少しずつでも、、

私も、優しく温かい何か 一言やキッカケや、何かを、必要とする誰かに、伝えられるようになりたいと、思っています。

*幻のハワイ旅行記からの一説でした*

また、いつか、ハワイに帰りたい。