2018年4月23日月曜日

わたし達は、青春の真っ只中だった。

徳島の再会の翌日は、
高校時代の部活の友人たちと久しぶりに会うことが出来た。

わたしの青春、と言えば、
明北音楽部!ホルン!マーチング!全国大会。

単語だけ出して見たらこんな感じ。

ホルンパートの 三人。
会うのは6年ぶり?になるのだろうか。
隣に並んでホルンを吹いていたのは、もう15年以上前になる。

あっという間に、和み、
わたし達は、高校時代に戻ったように、賑やかにお互いの近況を報告し合った。

三年間を振り返る時、
毎日ロングトーンをした土手の草の感じ、
練習に使っていた教室、木の机や黒板、響くメトロノームの音
砂埃、汗だくのマーチング練習
個性豊かな仲間たちのこと
一年毎に顧問先生が変わったこと
念願の全国大会の舞台
その前に関西大会から全国大会出場が決まった時、泣いて抱き合った記憶
同じ曲を吹き、細かいところまで何度も何度も練習した  鬼のように、笑 
みんなで、いっぱいいーっぱい笑った。

でも、お互いに傷つけたこともある
比べて劣等感を抱いたりもした
わたしは、ストレスからヘルペスを発症したり、
途中でやめようと思ったこともある
他のパートの子たちには迷惑をかけることもあった。ごめん、って思ったことも多い。
だから、いーっぱい泣いたし悩んだね。


こうやって振り返り、
三年間で、同じ景色も多く見てきたけど、一人一人、言えないことや悩みもあり、複雑な想いもあったんだな、と分かった。
話すと 溶けて行く感じがして、時々、涙が出そうになった。

わたしたちは、みんな違ったから、
結局、最後の舞台まで、
三人が、同じ音を吹くことはなかったと思う。

まさに三者三様。
個性的なわたし達は、一人づつの音を持っていた。

でも、どの曲も、
同じ景色を胸に抱いて、その中で吹いていた。
それで、不思議と同じ響きになって、混ざってさ、
みんなで音の渦の中にいるのは、気持ちよかったよねー!!大好きだったね。

楽譜には、さまざまな色で言葉が書かれていた。
練習毎に増えていって、所狭しと
想いや言葉たちでいっぱいだったね!!

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数年経ち、
やっぱり、わたし達は、三者三様の人生を歩んでる。


わたしは、あの三年間があったから、踏ん張って乗り越えて来れたことがいっぱいある。
一緒にホルンを吹けて、ほんとに幸せな事だったなぁ、と振り返る。ありがたかったなぁって。
どっぷり音楽に浸かって、全力で駆け抜けたー。
ちょっと苦いことも込みで、うん、だから、良かった。
隣で、吹かせてくれてありがとねー。

大事なホルンさん。一緒に鎌倉にも連れてきたけど、中途半端には関われないなと思ってる。

また吹く時は
あの日々の土手を思い出しながら、ロングトーンから始めたい。

そしたら、
いつかまた一緒に並んで吹けたらなぁと思ってる。


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鎌倉に帰宅する道すがら、想いが溢れてきて、ラインでこう伝えた。

どんな状況でも、

二人のことは、
大事に思ってるよ。
遠くに暮らしていてもさ。

ほんと三人三様の人生だよね。
それで、なんの不足もない気がする。傷さえ、毒さえ、いつか宝になる。

貴重な時間を一緒に過ごしてくれた大事な友達たち、みんなが、それぞれの幸せを生きられますように!”


“伝わるかなぁ
笑顔の二人がいい、って言うよりも、
二人が、二人だから会いたいんだよーってこと

わたしも、落ち込んだ時に友人たちに泣く場を貰えたから生き返ってきた感じがある

自分のいいところ、見えなくなったらさ、
わたしが知ってる、二人の良いとこ、ステキなところ、思い出させてあげられると思う! ”

2018/4/22 タンケより