2015年11月29日日曜日

タヒチ旅行記⑥ おかえりなさい、青の世界







夜のホテル。レストラン棟の明かりも美しく海に映えます。
もうちょっと、居たかったな~~という名残惜しさを残しつつ、ランギロア島にサヨナラを。
最後の日のランギロアも、美しい青。
陸上も、海の中も、どちらも、シンプルビューティー。
海に関わるようになって、一つの島の味わいもグッと濃くなりますね。
海って、ほんと、まるで、空を飛んでいるような気分になります。たまに手を広げてみて、魚たちと一緒に波に流されると、”楽しい~”で全身が満ちていく。

そして、タヒチ島パペーテの夕陽。
こちらは、人も多いし、街です。
たとえるなら、沖縄本島那覇市。ランギロアは、同じダイビングで有名な宮古島、だな~

なんでタヒチ島に泊まるのかっていいますと、タヒチから成田に向かう飛行機は、早朝7時ころ発なので、他の島々に泊まっていた日本人観光客は、一気にこの夜にパペーテに集合するのです。
絶対泊まらないと帰れない事になってます。

夜の楽しみは、夜だけオープンする、市場。

ガイドでも有名な、KIMさんの中華。

野菜のソバ。一皿ボリューム満点で、ふたりで分けて食べてもお腹いっぱいになります。
もちろん味も雰囲気もGOOODです。

フランス領らしく、屋台には、クレープやガレット専門店も出店。夜に、クレープ~~
リンゴの煮込みがはさまれたタヒチ最後の甘味。

人気だった、シェフが店先で料理していたBBQな屋台。どんどん吸い込まれるお客さん。

活気があったな~~

*この旅で*
二人で国内外色々行ってきましたが、ランギロア島ほど、ゆっくり、感動し、満たされた場所はありませんでした。
海の美しい姿だけでも、一日は満ち足りて過ぎていく。

何より、やっぱりイルカたち。

あの声や瞳、美しく海の中でダンスする姿。
シンプルで、完璧な。

私達は、いろんな荷物をもっていないと安心して過ごしていけない哺乳類。
対して、イルカたちは、身ひとつ、家族とのつながりの中で、目の前にある美しさに含まれて生きている哺乳類。

どう、生きていたいのか。
自分に問ういい旅になりました。








タヒチ旅行記 その⑤真の楽園 ブルーラグーン

日程では中4日中、3日をダイビングに。そして残り1日は、1日エクスカーションというツアーに参加して、ブルーラグーンと呼ばれる無人島に行ってきました。

ホテルのある島から、1時間弱。
内海は、かなり波があり、船がたまに跳ねる、、実はちょっと気持ち悪かった(笑)

そして、いきなり現れた! まさに、”最後の楽園”的な孤島~~

立派なヤシの木がお出迎え。

そして島のまわりには、澄んだ海。浅いのでどこまでも歩いて海を探索できます。
少し青の濃い場所は、シュノーケリングが楽しめます。

島に建てられている小屋。
ここで荷物をおいて、休んだり、食事をしたり、、おもいおもいの過ごし方ができます。

ガイドの二人のタヒチアンな男の人が、お昼の準備をし始めました。
手前の葉っぱの間には、ココナッツブレッドが焼かれまちの状態。横は、大きなほら貝!これで昼の合図が出されます。

超野性的なBBQの図。
新鮮な食材も、私達の船と一緒に乗っていたんですね~

そして、孤島でランチ~~美味しい!!


こちら、実は、小さなシャークたちと戯れる事が可能!
こんな近くに、黒い尾ひれがユラユラしております。大丈夫、ここのサメたちも人間は食べません。

でも、みためは、すっごくサメ(なんて言ったらいいのか、、笑)
目がね。サメなんですよ~食べません襲いません、と言われても、なんだか怖い。
ラグーンの中には小さなサメたち。たぶん赤ちゃんサメだったんだな~
少し外にでると、1mは超えるサメたちとシュノーケリングができます!
サメ好きにはたまらない島ですね~

とにかく、何も現代的なものの無い島で、火を起こして、みんなでワイワイランチをし、海にもぐったり、ぼーっとしたり。
完全に、”楽園”だわ。
物質的な満足ではなく、、この精神的な豊かさが、ここにはいっぱい詰まっている。









タヒチ旅行記 ④イルカのダンス 海と交わる事

いよいよ、イルカとのダイビング記事! すみません①-③は長い前置きだったんです!(笑)

朝は、コテージの横から太陽がおはようございます~

今回の旅でとまったホテルは、ホテルの敷地内に、トップダイブという名前のダイビングショップがあり、いつでもツアーを頼むことができます。一日4ツアー開催中!
そして、ココロ強いのは1年前から日本人女性が一人、ガイドをしてくれます。

ワクワクしながら向かった海。

ホテルのある島からは、アバトルパス、か、ティプタパス、の二か所にダイブに迎えます。
日中は6時間毎くらいに、パスの流れが、環礁にむかうインコースか、広い海に向かうアウトコースにかわります。

ランギロアのサンゴは、ハードコーラル中心。色はソフトコーラルより鮮やかではないですが、青い海にいる魚たちが鮮やか。そして、デカイ。
なんか、デカイ、そして数が多い!透明度も良好~~

何回かであった、とりわけデカイおさかなさん。
ヌシって風格がありました。何歳くらいなんだろうな~

私の中での言葉 ”魚の大群や!”という、定義が拡大しました。
これが、大群、という状態かぁ。。
迫力あります。

地元のカメさん。
ダイバーたちにとても慣れていて、写真を至近距離でとれますし、握手もできます。
もちろん、見つめあうことも可能。

グレイリーフシャークさんたちは、サンゴにつどう小魚たちを狙って、悠然と泳いでいます。
見張っている、という感じ。
人間には、見向きもしません。
流れが速い場所でも、余裕で、まったく逆方向に泳いでいくサメたち。。さすが、大物天国~次から次へと現れます。。

そして、念願の!!!!



6ダイブ中、ティプタパスにいった3ダイブで出会うことができました。
遊びながら泳ぐ、優雅でかわいい姿。
ペアで海の中のダンス。

ダイブ中なので、イルカの声は、一回自分の息をとめて、そっと耳を澄ませます。

キュインキュイン、クククク~~

水を伝わって、カラダも通り抜け、私たちのハートにまでとどく優しい声。



至近距離まで来てサービスしてくれた一頭。
近すぎてカメラぶれとる。

このイルカさんは、一度立ち去ろうとしたのですが、”もう一回きて”と念じたら、また向きをかえて近くまできてくれて、私たちのグループの真下を、グルンと潜ってから、爽やかに去っていきました。

ハートのガードを、軽く壊して。

イルカに、更にゾッコンになった私達。

絶対、また、会いにくるからね~~~~

野性のイルカとダイビングできるランギロア。特別な空気なのが、納得です。
イルカに選ばれた島なんだな。

ちなみに、ちょっとダイブ情報**私達は、宮古島にきてから、PADIのオープンウォーター、アドバンスの2ライセンスをとっていたのですが、ダイブ総数自体は20ダイブ位で、初心者の回数ですが、、実は、ランギロアは流れが早いので、中級者以上の場所でした。しらなかった。。
でも、適切なガイドのおかげで、何の支障もなく6ダイブ。
しかも、ナイトロックス(普通のタンクよりも窒素が少なく、長くダイブでき、水面休息時間が短縮)のスペシャリティもとれたので、快適に6ダイブができました。














タヒチ旅行記 ③ポリネシアンダンス 踊りはささげるもの

夜には、真っ暗になる島です。
あるのは、足元の小さな外套だけ。

この日は、週に2回、レストランで開催されるポリネシアンダンスショーへ!
島は2000人半ばの人数らしいのですが、ダンサーとして一本で生きている訳ではなく、踊りは生活の一部。普段は、日常の生活がいとまなれていて、こういったショーの時だけ、ダンサーをするのだそうです。

南国らしい、風景。。
これぞ、南国のダンスショー!
軽快なリズム、波のような歌と共に、熱いダンスが始まります。

可愛かった若手ダンサー!
ハワイもタヒチも、ふっくら豊満ボディーが人気。
ダンスもね、腰やお尻が豊満なほうが、ダンスの表現の幅が広がってデカイ波を表現できるんだってことを学んだ。すっごい波がくるんですよ。ブインブインって、波が観客席までさ~

若手男性ダンサー。
腰はふりませんが、膝やステップが、女性のステップよりも複雑でした。
男らしい直線的な動きがおおく、かっこいい。
体つかって生きてきた男たちのダンス。
情熱的なんですね。

音楽担当の方がたの方が、ダンサーよりも若干オジサマな雰囲気。
女の子たちもコーラスに加わって、ナイスなハーモニー♡ とことん楽しそうに演奏しています。

何曲か衣装をかえ、メンバーをかえ、楽しませてくれたあと、客席からもゲストダンサーとして招いてもらい、レストラン全体が一つになっていきます。

私もおどってきました~~♪

ポリネシアの踊りも、海にささげ、豊穣を祈るために伝わっているもののようでした。
この日、朝・日中と降っていたスコールも何もなく、いつにもまして澄んだ空気。
よぬよぬ。


この日は、月もおでまし。
静かな空気の中に、島や自然の喜びがふくまれていたようでした。








タヒチ旅行記 ②ランギロアで波に囲まれる生活

今回、5日宿泊したのは、なんと、星野リゾートが2015年4月にリブランド化したリゾートホテル。
星野リゾート Kia Ora ランギロア


超絶にいごこちがよかったので1記事使って紹介したいのですが(笑)
有名なのは、水上バンガローなのですが、、写真でみれるように、バンガローから直接、海にインできちゃう、贅沢な造りになっています。

宿泊したビーチバンガローは、なんと、ビーチの真横のコテージ。

伝統的なおやねのついた、お部屋。
各部屋は少し離れて立っているので、自分のお家にいるように宿泊できます。

ビーチバンガローは、海側に、ジャグジーが備わっていて、海を見て、音を聞きながら、のんびり。
ここは、ダイビング後に、水着のままザブン。海でシュノーケリングをした後に、ゆっくり~なんて出来てしまうのです。

一番よかったのは、ビーチの真横にあるので、一日中、波の音に囲まれて暮らせるところ!
夜はぐーーーすり。
ダイブの後も、一気に気がぬけて、熟睡。
波の音って、不思議です。
カラダの中に、溶け込んで、芯から緩めてくれるから。


海側かわビーチバンガローを見たところ。
のんびりできる場所が随所に。
どんな海ライフもOK


ここは、本館のレストランからの風景。

南国らしく、スコールもありますが、サッとふって、サッと快晴!11月のランギロアは、ちょうどいい感じに雨も晴れもあります。

さて、ここからいよいよダイビング6ダイブに挑みます(*^_^*)





タヒチ旅行記 ① イルカに会いに行こう!いざタヒチ島へ

久々の更新。その名もイルカと会い行こうタヒチツアーレポーート!



遅めの夫の夏休みに合わせて、一週間の南の島旅行です。ま、いつも南の島にいますが、今回は、もーーっと南です。

むしろ南アメリカや、モアイのいるイースター島に近い、南半球の万年南国の島。

成田から11時間半かけて、日付変更線も飛び越えて、時差19時間(つまり、-5時間)。

タヒチって正式にはフレンチポリネシア、ともいうのですが、つまり、フランス領です。フランスパリからは飛行機で22時間!こんなに遠いのに、ものすごくフランス語が通じる国です。(もちろん英語も大丈夫)そのタヒチといっても、118の島々を含む5つの諸島のことを指しています。

長時間のフライトでお世話になった、Air tahiti nuiの機体。

私達が目指したのは、玄関であるタヒチ島のパペーテではなく!
野性のイルカとダイビングで出会える、ランギロア島!
タヒチの北側に位置するツアモツ諸島の一つで、国内線の飛行機で約60分かかります。

↑素朴な雰囲気が、沖縄の小さな空港を思わせる。なんと30度近くありました。
湿度は、沖縄よりもちょっと低いかな~という感じ。

待ち時間の間は、マクラメ編みながら、何もない国内線待合室で待つ。
もっと外でぶらっとしていたらよかったかも。
ただ、とにかく眠いので、ベンチでぼーっとする時間。
時差19時間なので、成田空港を16時にでて、11時間半、-5時間というので、当日の10時くらいにつくのです。

そ、し、て、タヒチ島を出発し、最終目的地のランギロアへ~~
タヒチの海は、青い!です。

そして、ついたランギロア島の海を上から眺めて。
なんていう透明感~~きゃー!ここにイルカがすんでいる!

素朴なランギロア空港。窓もドアもありません。
今回宿泊する星野リゾートkia oraホテル&リゾートのお迎えバスで、ルンルンホテルに向かいます。
成田空港からの便は週に2日なので、この日は、私たちのほかにも日本人カップルもおおかった。
日本人か、フランス人か、みたいな空港~

さて、その②に続きます(*^_^*)










2015年8月26日水曜日

NEWお産の3要素の提案。

一年以上前に書いた文章を思い出し、今の私の中の、お産感をミックスして出来るだけシンプルに表現するとこんな感じ。

以下

綿々と続く命。どんな時も変わることなく、生死・・“人がなくなる”、と“人が生まれる”、という瞬間が共存してきました。命って、当たり前だけど、素晴らしいこと。。

現在、お産方法は多岐にわたり、病院での人工的介助下のお産から、完全に家族のみの自宅分娩まで存在しています。

しかし、見回せば育児本やお産の呼吸法のバイブルまで、情報もあふれるばかり。
自分の体の感覚にまかせた“感じる”お産は、今、“考える”対象になってしまいました
勉強熱心なほど、考える→→本能の力は失われていく。。余分な情報に惑わされ、自分の心が真に求めるお産にたどりつく道のりは遠のいていくように感じています。

しかし、どんな形のお産でも、どこかに共通項があるはず。
だって、目的は、”赤ちゃんを産み育てる”ってことでしょうから。
登山のように、同じ山頂を、違う山道で攻略しようとしているだけなのでしょう。

産科分野、緊急時はもちろん西洋医学の恩恵を受けますが、生活の異常からの異常分娩をさけるためにも、基本的に薬も医療も必要としないような 妊娠生活をささえる“生活指導”が大事で、土台と思っています。

『出産できるから妊娠できる』という自然界の大前提を信じると、人ひとり生み出すパワーが必要な妊娠を経験できる人は、超健康な人、です。

薬をつかう治療ではなく、その人それぞれの生活(食事、習慣、家庭環境、運動習慣、仕事など)にあわせたオーダーメイドなアドバイス。その土地土地の気候にあわせた体つくり、を推奨していきます。

一昔前なら“おばあちゃんの知恵”として、家族が受け継いできた知恵です。

これから母になり、家族の健康を守っていく方たちが、妊娠生活で触れえた知恵や、体の感覚を取りもどしていくことは、赤ちゃんのみならず、夫、親、親戚にもよい影響を与える可能性があるのです。

≪新・分娩の要素≫
分娩に必要な3要素は“娩出力(子宮の収縮の力)”“娩出物(胎児・胎盤)”“産道”と言われています。ここで、新しい分娩の3要素を提案します。それは“心”“家族力”“呼吸”。

“心”
女はいつ母になるのでしょうか。私はお産こそ、一人の女性が、母になる大事な過程と考えています。娘が母になる時に、やっと、母の痛みや愛を奥底から理解していく。
陣痛を、ただ耐えるのか、または、赤ちゃんに会う為の道なのだ、と受け入れるのか。。痛みと快感は表裏一体で、その陣痛やお産を、どんな形で心はとらえているのか、でお産の質が変化します。
入院期間を経る事も、何かの準備期間となりえます。赤ちゃんからのギフトの期間と受け取れるのです。

この過程を経て、表情や雰囲気からも母になれたとき、産道も準備を始めているようです。

“家族力”
夫が到着すると有効な陣痛がはじまりあっという間にお産になったことを何度も経験しました。
人間も野生動物同様、危険な場所よりも安心できる場所でこそ、安産に向かえます。
母親が娘のお産の先輩としての声掛けできたり、夫のボディータッチやただ傍にいるという空間自体が、ここ一番の安心感を与えます。医療者はその空間を見守る、べきと思います。

“呼吸”
色んな呼吸法でのお産を目の当たりにし、経験の長い助産師さんや、フランスの骨盤底トレーニングの大家である産婦人科医のガスケ先生の教えからわかったことです。
 呼吸は母・赤ちゃんの自由にしてもらい、陣痛の時には長く息を吐きつづけること、が、より穏やかなお産になりえるのではないか、ということです。(しかし多くの場所で、この呼吸法はされていません。元々、実践している病院が少ないため、医療者自身が”知らない”ので、提案されていない方法です)。この要素は、これから革命が必要かもしれませんが。





個人差が非常に大きい分野であり、“300人のお産”、ではなく、“1人のお産が300家族分ある”、という感覚です。EVIDENCEをとるのは難しいですが、医療者も、教科書ではなく、家族の背景や妊婦の性格・生活を元にした、創造的助産、の姿勢が求められています。

個々の心地よい“自然なお産”の為には、多くのお産・健康情報の中で、本当に自分の体に必要なものを判断する為に、まずは自分の“自然”な感覚を思い出すことがスタートライン

女の中にぶれない軸があってこそ、多くの情報が生かされます。
本能的な気持ちよさを受け入れ、直観を研ぎ澄ますこと、体の底からの喜びにより、私たちのブレナイ軸は活性化されるというのが、経験からわかってきました。

女から母になり、家族の健康を守っていく事や、妊娠生活で体で学んだ知恵や感覚を取りもどしていく事自体で、赤ちゃん、夫、親、親戚にもよい影響を与える可能性があります。母の姿勢が家族の死生感にも大きな影響を与えます。だから、生と死は表裏一体。すぐ隣にある、影響を与え続けるもの。

医療者が“産むのを助ける=助産”という謙虚な姿勢にたちかえることで、家族丸ごと活き活きさせる火の元になるかも。。そんな、想いをもちつつ。

今いる場所から少しずつ、お助け出来たらいいな、と思っています。

そして、診療と並行で開催している、クマのおなご塾や、命の架け橋ワークショップでは、その想いのコアを、伝えていっています♪
他にお手伝いをしている、ワークショップ(女神のつどい、メタモルフォッジ、チネイザン等)は、本能的な気持ちよさや、女の軸を立て直す力をつけるため、絶対おすすめだーーって内容のものです!!どれもクマの笑顔印ついています!

以上!

**ここまで読んでくださってありがとうございます**あゆみ