2019年9月1日日曜日

《参加報告》「sexと妊娠出産における性と生」

今日は、参加者として、こちらに参加してきました!
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9/1「sexと妊娠出産における性と生」
トークディスカッション
世界性の健康デーイベント@Umiのいえ

♪妊活中のsex。
♪妊娠中のsexはいかがでしたか? 
♪産後のsexはどうでしょう。
♪妊婦健診、分娩時に、性的に辛い気持ちになったことはありませんか?
産むのだから我慢しなければと、屈辱を堪えたりしませんでしたか?

【スピーカー】早乙女智子(産婦人科医)/野口としの(助産師)
【ファシリテーター】齋藤麻紀子(NPO法人Umiのいえ)

【世界性の健康デー(World Sexual Health Day/略称:WSHD)とは】
普段見過ごしている「性の健康」を改めて考えて推進する日です。性の分野の国際研究者組織である”性の健康世界学会(WorldAssociation forSexual Health/略称:WAS)”が2010年に制定し、9月4日を「世界〈性の健康〉デー」に定め、世界各国で性の健康(セクシュアル・ヘルス)および性の権利(セクシュアル・ライツ)を推進していく日となりました。 http://www.worldsexology.org/  

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参加者は10名。性とセックス、その健康と権利についてを、世代を超え、立場を超えて、ざっくばらんに色々な意見を共有しました。

自己紹介からして、お腹いっぱい、で。

性のことは、人間の尊厳のこと。通ってきた場所、喜びに繋がる場所、コミュニケーションであり、どんな関わり方にも、その人それぞれの自由が存在している。

私に浮かんだキーワードはこれ。
”あなたが人生の主役になる” ”人間らしいコミュニケーションをしよう”だ。

”人生の主役になる” 
 例えば、生ませてもらう、ではない、妊娠させてもらうではない、立場。自分の意思で 主体的に、授かる、生む、ということ。また、医学的な検査は、自分の性を謳歌するために利用する、という立ち位置はどうかな、と。ご提案として。
 医者の前だって、私はこうしたいんです!という主張、していいんですよ!(例えば、内診が痛かったら、言ってください。)
 自分の個性を、おもいっきり楽しんで、生きていきましょうよ!
 主役がどんな一生を送りたいのか、をもっと主張していきたい。それを、受け止められる場所を広げていきたいですね。


”人間らしいコミュニケーションをしよう”
 極論、もし、セックスが生殖のためだけのものだとしたら、とっくに人間のセックスも、猫たちの発情期同様、期間限定で、セックスしたら排卵してほとんど必ず妊娠するよ、という機能になっていると思っている。セックスは、言葉では100%理解しあえない人間同士が、お互いを肌で理解しあえる素敵なコミュニケーションの一つ。お互いの生きているカラダだからこその悦びを共有できるなんて、すってきじゃーーん。妊娠前後で、夫婦の性欲については差が出てくることもあり、自分はどうしたいか、オープンに話せるような言語的コミュニケーションをしておく必要はあると思う。セックスはしなくても良いし、してもいい。おおらかで、人生の中で柔軟に変化できりコミュニケーションであれ、と感じる。
 診察もそうで、子宮さん、膣さん、ではなく、私です。という、当たり前に、1人の人間が診察を受けている、ということ。立場関係なく、もっと、マニュアル・スキル以前に、人の温かさを感じる、一連のやりとりの上に、診察、内診、を行うって出来ないものか? 自分にも毎度問う。だから、私はたまに内診台に座ってみるのですが。



 
性に対しての歪みを健全にしていくためには、教育なのか?医学教育なのか?それとも、家庭から!?
さて、どこから、性の尊厳は損なわれているのか。
セックスの重要性はいずこ。まだまだ、それを語る場の少なさよ、ああ。


その議論は、どこまでも白熱して、本当にあっっっというまに時間が過ぎました。


この話題を、それぞれの在り方から熱く熱く語る事が出来ることに幸せを感じました。真剣に性と生を考えている方々の言葉は、チカラがある。胸に残る言葉をたくさん頂けた。ありがたい。
生きる事と同じように 、その性の多様性に驚き、この場所が、その多様性をおおらかに受け止められる事がありがたかった。

結構、今日は場を耕せたなーー!!
って、ほくほく充実感あり。

こうやって、性について語るのも自由、もちろん、語らぬも自由。

でも、語りたいのに、いつのまにか語っちゃダメなんだ、と思い込んでいる方々には、どんどん語れる場所を作っていきたいと思います。

婦人科外来には、いまだ、パートナーにコンドームの使用を言い出せない、とか、パートナーがクラミジアの治療後の再検査してなくて不安で、と不意に涙する方に出会います。。女性側も、プロテクトのないセックスが当たり前になっている方も、、

こんな、診察室の中だけで、解決出来ない、話きれない問題がたくさん。
一人に出会ったということは、外来に来れない数百人がいる、って事だと思う。彼女たちは氷山の一角。


堂々と、自分の性の尊厳を主張できる。話し合える。そんな関係性のトレーニング、必要としています。

私は、こういう グループ セックスカウンセリングのような 開かれた性を語れる場を 作っていかねば。その必要性に気が付ける専門家の仲間を増やしていかねば、と 課題も得た日でもありました。