今日は、大学の中で特別に受講することが出来る英語の連続講座の最終日でした。
約10回にわたる講座(もちろんオンライン)では、たくさん話す機会があって、自分の意見を英語で話すことに対して、すこーしだけ、苦手意識が薄れた感じ。少しずつですが、上達しています。きっと。
最後の日の課題は、英語のプレゼンテーション。
何を話すか?という時になって、今、このみんなに一番話したいのは、Camino de Santiagoについてだな、とまとまり、2018年6月に毎日書いたブログを読み返した(その内容はこの日記から始まります https://ryukyubear.blogspot.com/2018/06/blog-post.html)。読み返しながら、ノートに書き取って、その中にどんな要素が含まれていたのかをまとめていきました(これ、質的研究の方法だな、と後から気付きました)
この講座の先生Mr. Kevinは明るくてフレンドリーで、日本人が間違えやすいポイントもしっかり逃さず、プレゼンテーションの基本を教えてくれました。
過去の自分が書いた日記を元に、アウトラインを作成。どんな事を話したかも、書き留めておこう。
*introduction ・・・
*contents
Three parts ① History of " Camino de santiago" 歴史
SantiagoはSantiago de conpostelaという聖地を指す。そこにむかう無数の巡礼路。1000年以上も前から続く、巡礼路。毎年300,000人、100を越える国から巡礼にやってくる。たくさんの小さなホステルが道にあり、予約なしで泊まることが可能。ドネーションから約15€くらいと激安(ただし、男女混合二段ベッド、横にいびきが大きい方がいたら眠れない)。巡礼者は、クレデンシャルという巡礼手帳をもち、Scallopホタテ貝を目印として持って歩く。平均は800km。道には黄色い矢印が道を案内してくれる(それでも迷う時は何度もあった)。
② My experience on Camino 経験
なぜ、歩くことにしたか?それは5-6年前にみた『星の旅人達』という映画がキッカケだった。この映画をみた後、何か大きな変化が人生にきたら、行こう。私はここに行こうと思った。。そして2018年離婚した時、このタイミングが来たと分かった。仕事を辞め、出発。私はこのとき、まるで夢をすべて失ったような気がしていたし、道も迷っているように感じた。そしてとても孤独を感じていた。
そして、旅の始まり。
約14日館で330kmを歩いた(足の調子によって10kmから30km/日)。東京から名古屋間と同じ距離。一つのバックパックを担ぎ、時計なし、地図なし、wi-fiなしで(ほぼ宿泊の場所以外)。晴れの日も、曇りでも、たとえ冷たい雨の日でも、歩き続けた。本当に全部の経験を話すとしたら、2-3日かかるような気がする。。少しだけピックアップして紹介した。
ある夜、寒い夜に山の上にある宿に泊まった。夕食のあと、リビングルームにいくとすでにたくさんの巡礼者が集っていた。アメリカからやってきた女性が、ギターを片手に歌い出して、、ハレルヤ、ビートルズの曲たち、、みんなが知っている曲を歌った。共通のものがある素晴らしさ。あの日のハーモニーや温かさは忘れられない。私たちの心には境界はないんだ。
ある日は、同じペースの巡礼者と数時間歩いた。一緒だと、ぐんぐん歩ける。たとえ、スペイン語しか話せない人とだって、ドイツ語だって関係ない。もちろん最初は少し難しいけど、話したりボディランゲージでどんどん分かるようになった。言葉を越えて、もっと大事なのはお互いに知りたいという気持ちだ。
巡礼の中で、たくさんの人たちと会った。その誰もが、かけがえのない人だった。助けがたくさんあった。足の痛みと共にあるく私へ大量のバンドエイド(言葉の通じないドイツ人女性から)、朝食を食べずに歩いていた時にはナッツ、ドライフルーツ(通り過ぎただけの元気なおばさまから)、手作りのサンドイッチ(こちらも通り過ぎただけの自転車のお兄さんから)、、、そしてたくさんの『Buen Camino』(良い旅を!)という励ましの言葉。この言葉をきくと、力がわいてきて、歩き続けよう、と思った。暗闇の時期だったからこそ、こういう人のあたたかさは私のココロに、素直に入ってきて、まるでヒカリの様に、照らし、あたため、癒やしてくれたなぁ。そして、出会った方々をAngel of Caminoと私は呼んだ。
この経験によって、私は、ああ、私は孤独ではないんだな、と分かった。
③ How this experience changed my life 人生の変化
この経験は私にとって、土台となる体験。まさにTransformative experienceで、マインドフルネスのトレーニングそのものだったな、、と。この経験があったからこそ、あの暗闇を歩くような時期に、何が大事で、何がすでに手元にあるのか、何をもっていないのか、という今の私の現実を知った。一緒にあるく友、仲間が居てくれコミュニケーションをとることがとても好きなこと。巨大な好奇心、オープンさ、情熱。自分でいていいんだ、自分のペースで歩けばいいんだね、という強い実感。その学びは、【私自身でいること】をよりリラックスしていることにつながり、大きな自信になった。自分自身を多方面から理解する経験は、まさに巡礼そのもの。
とても困難もあり、そして幸せな瞬間もあった。でも、どれも、必要なことだったんだと思う。人生には、このCaminoのような目に見えるガイド(黄色い矢印)はないが、私は、自分の好奇心がきっと私を導いてくれると思っている。そしてそれに導かれ、私はまた学生になっている。
この旅は私の人生と、そして今の研究にとっても土台だ。
女性やその家族は、妊娠・出産・育児を通じ、大きな変化を経験する。これはある意味この巡礼にとても似ているのではないだろうか。だから、今の私のこの場所・立ち位置から、この変化を色んな方法で助けられるようになりたいな、と。研究や自身の体験を通じて。私も、この旅で出会ったような、Angel of Caminoのような、そっとヒカリを照らせるような存在になっていきたい。
*Big ending ・・・
このアウトラインを書いて、さらに自分の言いたいことをまとめて、それを表現できる英語をまなんで、日々、口ずさんで、書き直して、また読んで、、みたいなことを繰り返していくと、また、この経験から、今現在への自分へのメッセージも浮かび上がる。スルメみたいな経験。。
旅をしなくても、出来ること、たくさんあるな、と。
もし、この人生を、おおきく長い旅として捉えられたら?好奇心と共に、優しい提案を自分自身にしていくことができたらどうだろうか。きっとどの経験も、ギフトになる可能性を秘めている。その可能性はゼロじゃない。これを提案していきたいと思う。
このプレゼンテーションの最後は『Buen Camino on your way , Camino』で終えた。
また、私の道のりに Camino de santiagoがやってきてくれたら、いいなぁと思う。そんな希望も持ちつつ、引き続き、この目の前の道を歩きます。
まとめでした。