2018年8月1日水曜日

寄稿文公開☆4月は色んな始まりでいっぱい。

Umiのいえつうしん vol.2 2018/4月号】~いのちの寄り添い・いのちの気づき~ に寄稿した文です。
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vol.3は7月8日に発行されています!そちらには、始まりのお産、を語っています。
vol.4 秋号は10月20日に発行予定です。
umiのいえつうしん の中身は この酷暑には、熱すぎるくらい熱い、笑
おススメです。

いろいろあるんですけどね、ほんと。
好きなとこも、嫌いなとこもあるのですが、それでも家族をしています。
家族や近い人ほど、細かいところまで見えるし、自分が苦手な自分の一部を見ているようで、いらっとしますよね。過去が積み重なりやすいので、変化している関係性に対応できない人も多いのだと思います。
家族や家系ほど、無意識下に見えない強力な 決まり があります。
その固定観念や、決まりをどれだけクリアしながら、さて、家族と一緒にいられるでしょうか。期待も、過去を引き出してくるのではなくて、今の関係性の中で話はできますか?

どんな状況でも、ココロの持ちようで、本当に色んな捉え方ができますからね。
これは、いつもマインドフルバーシングの講座でお伝えしていることと同じです。

その幸せに気が付くためには、目をしっかり開けなければならない。
でも、幸せの横に、痛みも、悲しみもあるかもしれない。
喜びを全部受け取るには、その陰も理解していく必要があると思っています。
片方だけは出来ない。全部。バランスを保っています。
きっと、その中に、自分の人生で、その瞬間に必要としている 智恵 があるんです。

私は、今は、流れに任せて、変えようとせず、ただ、この状況と一緒に居てみよう、という方向にしています。必要なことは、自然に起こりますからね、きっと。

あれこれ考えない。アタマで考え続けることはやめて、ココロで感じよう。
それが、私のスタンスです。

**********寄稿文************

4月は姉になった記念月。今回は、私が体験した家族の変化についてお話しします。中学校入学と共に母が再婚。初めての夏を前にしたある日、母の妊娠を知りました。
驚き。赤ちゃんがやってくる!という喜び。いつものお母さんではなくなってしまうような寂しさと戸惑い。
そんな複雑な心境を察したのか、母は「二人の子育て」という本を私に手渡しました。「二人の」の部分に二重線が引いてあり、母の字で「三人の」と書き直してあった事を今でも覚えています。赤ちゃん迎える夫婦の心の準備を描いた絵本調の本でした。
どんどん大きくなる母のお腹。瀬戸内で初めて迎える夏、秋、冬。そして4月になり、私の誕生日のたった2日前に弟が生まれました。

「わあ、赤ちゃんって、かわいい!」
やわらかいほっぺ。小さくてあたたかい体。毎瞬かわる表情やしぐさの愛らしさや、感情を全身で表現しきる爆発力に夢中になりました。そばにいるだけでなんだか嬉しい存在。理屈じゃない、赤ちゃんという命の尊さは家の空気中に当たり前のように満ちていて、肌で学びとりました。
ただ、その喜びとは別に、自分は家族の話題の中心から外れたのだという寂しさも抱えていました。小さなお姉ちゃんならば「赤ちゃん返り」ができたでしょう。当時、14歳の思春期まっただ中の私には表現できませんでした。母、養父と弟の3人が家族で、私は1人なんじゃないか、という孤独さを長年抱えていました。大人になり、産婦人科医として色んな家族の在り方を理解したところで、やっと孤独さが溶けていました。避けては通れなかった、この体験が私の基礎となり、今の私らしい産婦人科医としての在り方、想いに繋がっています。その当時から、いつも心を支えてくれる音楽と仲間たちとの出会いも有り難いです。
心の傷はいつの間にか出来る。傷をつけないようにどれだけ注意深くても、喜びのすぐ横にあることもあるから避けられない。だから、傷を怖がらなくていいのだと思うのです。その心が学んだ過程が、宝物になる。いつか傷も宝物になり、生きていく糧になるかもしれない。それはきっと、親が直接、子どもに与えられないもの。子ども自身が、自分の足で生きて、その人生全体を深く理解する道のりでしか、得られない糧であると思います。
だから4月は、私が姉になった記念月です。
そして、 「生きる」は変化。
その中に喜びも痛みも含まれている事を学び始めた記念の月です。


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今決まっていることの、お知らせ。
今週末8/4は、山梨で こころの出産準備クラス マインドフルバーシングやります

9/16にはマタニティヨガティーチャーなど、周産期に関わる ケアワーカー向けの連続講座を行います!
https://www.facebook.com/events/229669724332481/?ti=icl

各地で行っている講座ですが、何人も、ブログ読んでいます~~というお声をいただき、感激しています。
拙文にも関わらず、ありがとうございます。

今後も、お知らせ少し、と、旅の分量大目という、私らしいバランスで、続けていく所存です。笑