2016年8月8日月曜日

Mindful Birthing を始めよう。

最近ananでも、ターザンでも取り上げられた、ストレスキラーとして注目を集めるマインドフルネス心理学。

実は先だって4月から早稲田大学で学んでいます。
そのマインドフルネス心理学教室の越川教授が理事を務められている”日本マインドフルネス学会”主催の、マーク・ウィリアムズ博士来日ツアーが先日開催されました。
日程の都合で、参加はナイトセミナーだけだったのですが、質疑応答で、とてつもなく有意義な助言をいただいたのでシェア。

→学会ホームページはこちら。http://mindfulness.jp.net/

私の走り書きメモから。

・脊椎で自分を支える姿勢をおい粉いましょう。
・”覚醒”とは、今自分がどんな状況なのかを”気づいて”いること。
・感情や好奇心、フラストレーション(イライラのこと)もいいトレーニングの材料になる。
・どんなものであれ、”今の自分の中にあるもの”にFocusする。過去にも未来にも飛んで行かない。
・示唆として、自分の中の音and外からの音、どちらにもFocusする誘導がある。あらゆる自分のパターンに気が付いて、catchしてはじめて、その状態を受け入れることができる。(逃げていては、何も解決にいかないってこと)除去するのではない方法で受け入れる事で、次のパターンが変化する。
・MBCTの8週間のワークを経て、まずは、”理由”を知る。
 DoingからBeingモードへ意識を覚醒させる。


私からの質問
Q、心とお産の関係に取り組むために出来たばかりの新しい産科のクリニックにて、マインドフルネス心理学に基づいた、産前・産後・そして家族のサポートにもなるグループを持っていきたい。はじめての試みであり、まずはスタッフに説明したいが、どんな説明がいいでしょうか?先生のお近くでの取り組みを教えてください。
正しい方法を追い求める、Doing modeから、その方一人一人の身体が自発的にしたいこと、野性的なお産であるように(つまり、Being mode)支援したいのですが。

A.”マインドフル バーシング Mindful Birthing”という本をNancyが書いている。通常のMBCTコースは、まず最初に”うつ””ストレス”といった、すでに改善したい必要性があって、取り組まれるものであり、参加者の動機がはっきりしているが、妊娠の段階では、通常のコースを行うときのような導入では、参加動機が弱くなってしまう。

目的を明確にして、なぜ、このマインドフルネス心理学の手法が有効で、本人・家族をサポートしえるのか最初の会で説明が必要になってくる。

まずは、会は夫婦そろって参加する。最初に、陣痛の図を描いて、陣痛の時の痛みやその意味を提示する。氷を夫婦で持ってみて、痛み・冷たさを自覚してもらうが、陣痛のように氷の痛さは命を奪うものではない。でも、その痛さを感じた時に、どんな反応をするか?人それぞれ、その時に何を感じ、どう行動し、どんあ心理状態が巻き起こるかを体感するといい。

マインドフルネス心理学では、その痛みを頭で考えるのではなく、その痛みと共にいるBeing、とどまり、没頭するという新しい方法を提示する。分娩にいたるまでの長期間を、ココロの癖や、その状況でどんな反応を心と身体が行っているのかという自分に気が付くようにする。そして、夫婦がそろって、そのトレーニングをしていくと、新しく夫婦から両親になる大きな変化にも対応できるようになってくる。その反応の理由に寄り添ってみる事だ。だから、妊娠中のマインドフルネス心理学の介入は、分娩の時だけでなく、夫婦関係においても、そして、子育ての時にも、とても役立つツールとなりえる。

コースを導入するときには、まずは、そのコースを受けるべきだというわかりやすい例を提示して、意欲をもやすようにもっていくことが重要。これは、様々なグループを起こす時には、いつも重要になる手法でしょう”


陣痛は、成長のため。Transformationのためのもの!

そのグループにどう適合するか、を考える場合、まずは、そのグループの苦悩を考える事から始めよう、ってことですね。
皆様のご参考になれば、いいな。

実はこの!”Mindful Birthing”は残念ながら日本語訳が出ておらず、、でも3年も前から私の本棚にある本です。

この本の日本語版の出版に関わってみたい!
今、本部に問い合わせ中・・・
To be continued・・・(*^_^*)


ハワイの聖地、バースストーン。
夫グマのお便りから。